季節の行事

七五三の由来や意味を子供向けに説明しよう!保育園・幼稚園児向け簡単な説明文のご紹介

11月に入ると、神社やお寺では「七五三」の旗が揚がり始めますね。

お子さんが七五三を迎えられるご家庭では、準備でバタバタされるのではないでしょうか。

大人にとっては、子どもの成長を祝う一大イベントなのですが、子どもにとっては、着物を着たり、お参りにいったり…ただ大人に振り回されるだけのイベントになってしまっているかも知れません。

長く続く日本の伝統行事。

イベントとして楽しむのはもちろんですが、その由来と意味をお子さんに少しでも伝えることができれば、さらに有意義なものになると思いませんか?

今回は、七五三について由来のおさらいと、お子様に伝える時にどう話したら良いのかをまとめていきたいと思います。

七五三の由来・歴史など

七五三の由来は諸説ありますが、古いものでは平安時代から続いているといわれているものもあります。

その中でも有力な説として、江戸時代に徳川家光の子ども徳松(後の将軍、綱吉)の長寿を祈願して旧暦11月15日に行われたのが始まりだとされています。

昔は、今ほど生活環境も医療も十分ではなかったため、子どもの命を守るのも非常に大変なことでした。

無事に成長してくれたことへの感謝と、これからも健康で幸せに暮らせるようにと祈願するための行事です。

昔に比べて豊かになった現代では、有り難味の大きさが違うかもしれませんが…大切な子の成長を喜び、幸せを願う気持ちは今も昔も同じですよね。

*「七五三」のお子様への伝え方*

七五三は、みんなが大きくなったことをお祝いする日なんだよ。

みんなが元気で過ごせたことに「ありがとう」と、これからもみんなが元気で幸せに過ごせますようにと、神様にお礼とお願いをしに行くんだよ。

七五三「3歳」のお祝い由来

江戸時代、数え年の3歳(満年齢で2歳)の子どもには「髪置きの儀」という儀式が執り行われていました。

これは、赤ちゃんの頃からずっと剃り続けていた髪を、この日を境にもう剃らないようにするためのものだそうです。

髪の毛を剃る理由は、黒く立派な髪の毛が生えてくるようにという理由だそうですよ。

3歳のお祝いは、それまで乳児として扱われていた子どもが、幼児として扱われはじめるお祝いですね。

昔の赤ちゃんは、3歳までずっと髪の毛を剃っていたんだって。

3歳のお祝いの時から、髪の毛を剃るのをやめるそうだよ。

もう赤ちゃんではなくて、お兄さんお姉さんになるんだよ、という日だね。

3歳以降は年齢によって男女で髪型がかわってきます。

江戸時代の年齢による髪型についてはこんな絵本も出ていますよ^^

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3歳は女の子だけのお祝い?男の子もしてもいい?

七五三の3歳のお祝いをするのは女の子だけという地域が多いですよね。

しかし本来の意味からいうと、男の子も同じようにお祝いしてOKということのようですよ。

最近では写真館に男の子用の被布の衣装も置いてあるところがあるようですので、この時期だけのかわいい被布姿を記念にお写真に残せたら素敵ですね。

大手の写真館に問い合わせたところ、被布は店舗によって置いていないところもあるようですので問い合わせをしてからご予約されるのがいいですね。

七五三「5歳」お祝いの由来

5歳のお祝いは「袴着の儀」といって、これは男の子の儀式です。成人男性が身に付ける袴を5歳になったら身につけ始めます。社会の仲間入りを示すものです。

*「5歳のお祝い」のお子様への伝え方*

昔、男の子は5歳になったら「袴」というズボンのようなものを着るようになるんだって。

袴は大人の男の人が着る服なの。

だから、袴を着るということは、大人になるための準備が始まりますよということなんだって。そのお祝いをするんだよ。

七五三「7歳」のお祝いの由来

7歳のお祝いは「帯解きの儀」といって、こちらは女の子の儀式です。

これまで柔らかい紐を使って着物を着ていましたが、7歳からは幅が広く、硬い帯を締めて着物を着るようになります。

これも社会の仲間入りを示すものです。

*「7歳のお祝い」のお子様への伝え方*

 昔、女の子は7歳になったら、大人の女の人のように、硬い帯を締めて着物を着るようになるんだって。

それまで柔らかい紐で着物を着ていたの。

大人と同じ服を着ることで、大人になるための準備が始まりますよということなんだって。

そのお祝いをするんだよ。

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千歳飴の意味は?

七五三と言えば手に持つのは千歳飴ですよね。

なんとなくわかるけど聞かれると困る千歳飴の由来についてまとめてみました。

千歳飴は千歳=1000歳ということで、長寿を願うための縁起物

「長生き」にちなんで、長く作られた飴は、折ったり切ったりするのは縁起が悪いとされています。

なかなか最後まで食べきったという話は聞いたことがないのですが…昔は、こうした甘いものも珍しく、子ども達にとっては貴重なものだったのかも知れませんね。

ちなみに、江戸時代、浅草の七兵衛という飴売りが千歳飴を作り始めたといわれています。

*「千歳飴」のお子様への伝え方*

「千歳」は1000歳のことだよ。

1000歳まで生きたらすごい長生きだよね。

そのくらい長生きしてほしいな…という願いがこめられた飴なんだよ。

少しずつ食べて、全部なくなったら長生きできるかな!?

七五三が11月15日なのはなぜ?

11月は収穫を終えて、豊穣を神様に感謝する月

氏神様へ収穫と子どもの成長を感謝し、これからもそのご加護を願うためお参りしていました。

15日は、旧暦では満月の日であることが多く、「鬼が出歩かない日」ともいわれ、何事をするにも吉とされていました。

また、将軍徳川家光の長男、徳松の健康祈願をした日が11月15日で、その日にあやかって11月15日を七五三の式日とした説もあります。

*「七五三が11月15日に行う理由」のお子様への伝え方*

昔、11月は神様に「お米がたくさんとれました。ありがとう」ってお礼をする月だったの。

そして、その時一緒に、みんなが元気に過ごせたことも「ありがとう」ってお礼するのよ。

お礼する日が15日になったのは、その日が満月で特別な日だからなんだって。

なぜ神社にお参りするの?

基本的に、近くの氏神様へお参りに行くのが古くからの習慣です。

氏神様とは、住んでい る地域にある神社で祀られている神様のことです。

普段から私達のことを見守ってくださる一番身近な神様です。

一番近くで、一番お世話になっている氏神様に「子どもが元気に過ごせたのは、神様が守って下さったからだ」と、そのお礼と報告を兼ねて神社にお参りをするのです。

ただ、特別な理由があって、遠方の神社やお寺を参詣することもあるでしょう。

*「七五三に神社にお参りする理由」のお子様への伝え方*

お家の近くにある神社には、氏神様という神様がいて、いつもみんなのことを見守ってくれているんだよ。

その氏神様に「いつも見守っていてくれてありがとう」「これからもよろしくお願いします」ってお願いしに行こうか。

まとめ

こちらの記事では、七五三の由来をおさらいしつつ、幼いお子様向けに伝えるにはどんな風に話せばよいかについて、まとめさせていただきました。

今と昔では時代背景もずいぶん違いますが、昔から大人は子どもの健康と幸せを願い、そして節目ごとに成長を見守ってきたんだよということを伝えていって欲しいなと思います。

子ども達もまた、七五三の節目に当たり、ちょっとお兄さんお姉さんになったんだという自覚がもてたら嬉しいですよね。

また、こうした日本の古い伝統文化を守り、後世へ受け継いでいくためにも、一度ご近所の氏神様のお参りに行くのも良いかもしれませんね。

由来と一緒に絵本を読むとより理解が深まりますね。

七五三をお子さんと一緒に楽しめる絵本をご紹介している記事も書いています。

是非ご覧になってください^^

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最後まで読んでくださりありがとうございました。

ABOUT ME
キトノ
30代子育て中の主婦です。 2人の子どもを育てています。 子育てはわからないことだらけで、大変なことも多いですが 毎日が充実していて楽しいです。 この毎日を記録し、成長できればと思いブログを始めました。 よろしくお願いします。