「鬼は外、福は内!」
小さな子供に行事を伝えようと思ったとき、言葉だけではどう伝えていいのか考えてしまいませんか?鬼って何?外へ行ってどこへ行くの?なんて鋭い質問も!
そんなときにも絵本はとてもお役立ちで、行事の由来や何をするかを分かりやすい物語に絵付きで説明してくれます。絵本を通して行事の理解度が増し、みんなで楽しむことができますね!
今回はそんな節分への理解を深め、節分をより楽しむための絵本や紙芝居をまとめてみました!
各絵本には節分に関連度の高い絵本を5段階の☆で表しています。より節分に関連した絵本の内容の物ほど☆を多く設定していますので参考にしてくださると嬉しいです。
※絵本の情報は変更されている場合があります。
目次
「せつぶんのひのおにいっか」青山 友美
【絵本】講談社 2012年 1500円+税 ISBN:9784061324930
節分関連度☆☆☆☆
あらすじ
人間の家の一軒一軒に、人間には見えない鬼の一家が住んでいてきままな暮らしをしています。たった一日を除いては…。人間たちの「あしたは せつぶんだね」の言葉を聞いて鬼の家族は大慌てです。節分を知らない鬼の子どもは一体何があるのか不思議そうです。
一体節分の日、鬼の一家はどう過ごすのでしょうか。節分の日の鬼の一家をかわいらしく描いた楽しい絵本です。
感想・文化を伝えるポイント
鬼の親子の普段の人間らしい(?)生活にくすりと笑えて、これなら節分の日に追い出す必要はないのではと思ってしまいますが、それではこれまたかわいらしい福の神が入ってこられないと思うとやはり一晩くらいは家を空けてもらう必要があるとも思ってしまうのでした。
個人的におもしろかったポイントは、節分前夜に鬼のお父さんのしている「にげきりたいそう」です。この絵本を読めば節分の鬼を怖がってしまうお子さんにも楽しんでもらえるのではないでしょうか。節分を身近に感じ楽しむことが出来そうです。
節分を節分の鬼をユーモラスに描いた作品です。
「きょうはせつぶんふくはだれ?」正岡 慶子作・古内 ヨシ絵
【絵本】 世界文化社 2011年 1000円+税 ISBN:9784418118205
節分関連度☆☆☆
あらすじ
やまの奥に住んでいる鬼の子がはじめて山を下りて人里へ向かったのは節分の日でした。豆を投げられ逃げ込んだ縁の下には「ふく」と名乗る真っ黒な人物が…?
果たしてこの「ふく」は何者でしょうか?
感想・文化を伝えるポイント
節分に鬼の子がどんな目に合うのかとハラハラして絵本を開いたのですが、まさかの意外な展開でした。
節分に福をもたらしたのは実は鬼の子だったのではと思ってしまうような意外な節分のお話です。
狂言絵本「せつぶん」もとした いづみ文・野村 たかあき絵
【絵本】講談社 2009年 1200円+税 ISBN:9784061323896
節分関連度☆☆☆☆
あらすじ
節分の日に中国から日本へはるばるやってきた鬼は、どこかでやすませてもらおうとある家の戸を叩きました。そこは主人が留守で女が一人いるだけの家でした。
うつくしい女を女房にし家に居座ろうとする鬼を、女はどうやって追い出すのでしょうか。
日本の伝統芸能「狂言」のお話をわかりやすく絵本にした作品です。
感想・文化を伝えるポイント
鬼に親切にあらむぎを渡すと怒り出したり、邪険に扱うとポジティブに解釈して喜んだりと対応が難しく話が通じないところが鬼の怖さを際立たせます。
そんな鬼と女とのやりとりをハラハラしながら楽しめる絵本です。
日本の伝統芸能、狂言に触れるいい機会にもなりますね。
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「なぜ、せつぶんに豆をまくの?」国松 俊英脚本・藤田勝治絵・常光 徹監修
【紙芝居】 童心社 2001年 1700円+税 ISBN:9784494076536
節分関連度☆☆☆☆
あらすじ
日照りの村に雨を降らせる代わりに村の娘おふくは鬼の元へ行くことになりました。
鬼から休む暇なく毎日働かされたおふくはある日、村に逃げ帰ることに。
鬼は外、福は内の福は、人の名前だった!?というお話。
感想・文化を伝えるポイント
とにかく鬼の顔が怖いです!
そして、鬼と雨を振らせれば娘をあげると約束をしてしまうのはおふくのお母さんというのにショックを受けました。
昔話なのでそういうこともあるとは思うのですが、あんまりいいことではないですよね。
でも娘を大事にしない鬼から娘をしっかり守るのもお母さんなので、娘を大事に思っているということなのだと思います。
「おにはそと ふくはうち」わしお としこ作・はせがわ かこ絵
【紙芝居】 教育画劇 2010年 ISBN:9784774613109
節分関連度☆☆☆☆☆
あらすじ
たろうの村に赤鬼と青鬼がやってきて、村人たちが苦しみます。
そんな村人たちは、たろうのひいおじいさんの発案で鬼を追い払うため豆まきをすることに。
感想・文化を伝えるポイント
紙芝居中に3回ほど簡単な質問があり、(例:右と左どっちが鬼?など)子どももお話に参加しながら盛り上がれる紙芝居です。大人数の読み聞かせに用いたら楽しそうですね。
三歳の息子が一番気に入ったのはこちらの紙芝居でした。
質問の部分ではこっち!と喜んで指を指していました。
「まゆとおに」富安 陽子
【絵本】 福音館書店 2004年 本体価格円900+税 ISBN:97842004834009989
節分関連度☆
あらすじ
やまんばの娘まゆは、ある日鬼に出会います。
鬼はまゆを食べようと自分の家に招待し、鍋にお湯をぐつぐつ沸かすのですが…。
感想・文化を伝えるポイント
直接節分の絵本ではないのですが、鬼の出てくる絵本で私の大好きな本です。
素直でかわいく鬼より強いまゆの清々しいお話です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
節分への理解を深め、身近に感じ、節分を楽しむのに役立つ絵本をまとめてみました。
節分の豆まきをする前に読んでおけば節分の行事が楽しめますね。
せひ皆さんも親子で読んでみてください!
今後も季節に沿った絵本の紹介の記事を書いていきますので読んでくださると嬉しいです。
こちらの記事にも素敵な絵本を見つけたら追記していきますね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。