秋も深まってきました。
色鮮やかな葉っぱや木の実、虫の声。
お芋掘りや味覚狩りをしたというご家庭もあるかもしれません。
そうしてお外でふれた「秋」を、今度はおうちで絵本を通して親しみ、深められるといいですよね。
そこで、秋におすすめの絵本を10冊ご紹介したいと思います。
まだ物語を理解するのは難しい年齢のお子さんにも、色や形、言葉の音やリズムを楽しめるものを集めてみました。
(アイキャッチ画像のどんぐりイヤリングの作り方はこちらの記事に載っています!)
目次
「おいもさんがね‥」作・絵:とよた かずひこ
童心社 2012年 ISBN:9784494001880 24ページ 0歳から
あらすじ&みどころ
おいもさんが「よいしょ、よいしょ」と仲間を土から掘り出し、「すっぽーん」とぬけたかと思うと「ぼっちゃーん」と水の中へ。
水にぬれたおいもさん達が、寒さをしのぐためにとった行動は…。
最後は、なんと焼き芋に変身してしまうお話です。
自ら喜んで焼き芋になるところが面白いです。
素朴なイラストで、擬音語がリズミカルに続いていく、テンポの良い絵本です。
言葉を覚え始めのお子さんも、言葉やおいもさんの動きを真似しながら楽しめると思います。
「どんぐりころちゃん」作:みなみじゅんこ
アリス館 2013年 ISBN:9784752006367 28ページ 0歳から
あらすじ&みどころ
保育園や幼稚園で、子ども達に人気の遊び歌を絵本にしたものです。
「どんぐりころちゃん あたまはとんがって おしりはぺっちゃんこ どんぐりはちくりしょ ぽーん」
ぽーんに合わせて、お子さんの体を持ち上げて遊びます。
どんぐりがころころ転がる音に合わせて、一緒に転がってみても。
読むだけでなく、歌ったり、遊んだりいろいろ楽しめます。
ゆるい感じのイラストがなんとも和みます。
巻末に楽譜付きですのでお子さんと一緒に歌うことが出来ますね。
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「ぐるぐるちゃん」作・絵:長江 青
福音館書店 2011年 ISBN:9784834026696 24ページ 0歳から
あらすじ&みどころ
りすの親子が、どんぐりを拾っておいしそうに食べています。
お口に「あーん」と運び合い、ほっぺいっぱいに食べたら、今度はぐるぐるのしっぽにどんどんどんぐりを入れ始めます。
しっぽの中にたくさんのどんぐりをしまって、幸せそうにおうちへ帰るりすの親子。
大きなしっぽに、どんぐりはどんな風に入るのかな?
どのくらい入るのかな?
温かみのある色彩と、貼り絵の技法が、素朴で親しみやすい絵本です。
「どんぐりとんぽろりん」作:武鹿 悦子 絵:柿本 幸造
ひさかたチャイルド 2008年 ISBN:9784893252449 20ページ 1歳から
あらすじ&みどころ
どんぐりが、木からぱらぱら落ちはじめたら、りすとくまがやってきて、たくさんのどんぐりをおいしそうに食べます。
最後はせっせとどんぐりをうちに運び、冬の支度をするというストーリー。
単純なお話の中には、どんぐりの落ちるいろんな音、りすとくまの大きさや動きの違いを、それぞれの音で描き分けるなど、いろいろな表現の工夫がされています。
愛らしい絵が魅力的で、最後の「ありがとう」「おやすみ」の言葉は優しい響きがします。
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「ころわんところころ」 作:間所 ひさこ 絵:黒井 健
ひさかたチャイルド2005年 ISBN:9784893255266 24ページ 2歳から
あらすじ&みどころ
見た目もコロコロかわいらしい子犬のころわんが、ともだちと一緒に公園で秋を楽しみます。
初めて出会うどんぐりや栗。
木の実をどんどん探し、一生懸命集めます。最後は集まったたくさんの木の実をみんなで分け合い嬉しそうです。
わくわくしながら秋を見つける可愛らしいころわん。
みんなで木の実を分け合う優しいころわん。愛おしくなります。
ころわんシリーズは「ころわんところころ」意外にもたくさんあります。
「あきいろのころわん」もこの時期おすすめです。
「もみじちゃんとチュウ」作・絵:村上 康成
ひかりのくに 2000年 ISBN:9784564006678 31ページ 2歳から
あらすじ&みどころ
真っ赤なもみじちゃんが、動物や鳥たちに次々と出会っていきます。
そして、出会ったみんなに「パラッパ パラッパ こんにちはで チュウ」と挨拶をしていきます。
すると、たちまちみんなもまっかっか!秋に色づく赤は、もみじちゃんの仕業だったのかもしれませんね。
繰り返しのリズムが楽しい絵本で、しばらくチュウが流行りそうなお話です。
墨と和紙のちぎり絵でシンプルに表現された、和テイストなイラストも素敵ですよ。
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「くまくんのあき どんぐりひろい」作:なとり ちづ 絵:おおとも やすお
福音館書店 2005年 ISBN:9784834020403 28ページ 2歳から
あらすじ&みどころ
「とんがりどんぐり のっぽのどんぐり まんまるどんぐり」いろんな形のどんぐりを、くまくんは無心に拾い集めます。
ポケットにも長靴にも、持ちきれないほどもういっぱい!転んでこぼしてもお構いなし。
ひたすらにどんぐりを拾い続ける姿が、子どもと重なって見えてきます。
そんなチャーミングなくまくんに思わず笑いがこみ上げてくる絵本です。
くまくんのお話は春夏秋冬あります。4冊読めば、四季の違いが感じられていいですね。
「あきぞらさんぽ」作・絵:えがしらみちこ
講談社 2018年 ISBN:9784065123768 24ページ 2歳から
あらすじ&みどころ
秋を探しに女の子がお散歩に出かけます。
「どんぐり ぽとんぽとん みのむしさんが ゆらゆらゆらーん おちばが くるくるくるり」いろんな秋に出会っていきます。
外で見つけた秋を絵本の中で見つけ、絵本で見つけた秋を外に探しに行く。これからのお散歩が楽しみになる1冊です。
丁寧に描きあげられた水彩画が魅力的です。美しい色と絵をお楽しみください。
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「つみつみでんしゃ」 作:薫 くみこ 絵:かとうようこ
ひさかたチャイルド 2015年 ISBN:9784865490442 24ページ 2歳から
あらすじ&みどころ
真っ赤なつみつみ電車が、みんなを乗せて出発します。
しばらくしてキキキーと急停車。
「おいそぎのところ もうしわけありません かきもぎていしゃいたします」すると、みんなは電車を降りて柿の収穫。
たくさんの柿をつんで電車に乗り込むと、今度は栗拾い停車に、きのこ獲り停車!?秋の味覚を電車いっぱいにつんでいきます。
電車の窓がくりぬかれていて、ちょっとした仕掛け絵本になっています。
「ばけばけはっぱ」写真・文:藤本 ともひこ
ハッピーオウル社 2012年 ISBN:9784902528442 24ページ 幼児向け
あらすじ&みどころ
色とりどりの葉っぱや木の実の写真が、画面いっぱいに写されています。
でも、よくみると何かがかくれています。
「いるよ いるよ。はっぱのなかに だれかいるよ。だれかな だれかな ふーってはっぱをふいてみて。」
子ども達が絵本にむかってふーっと息を吹きかけると次のページには葉っぱや木の実で作られた魚や動物の姿があらわれます!
ふーっと息をかける動作も楽しく、葉っぱや木の実の造形も真似したくなる絵本です。
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まとめ
こちらの記事では、012歳向けで11月に読みたい絵本として
「おいもさんがね‥」作・絵:とよた かずひこ
「どんぐりころちゃん」作:みなみじゅんこ
「ぐるぐるちゃん」作・絵:長江 青
「どんぐりとんぽろりん」作:武鹿 悦子 絵:柿本 幸造
「ころわんところころ」作:間所 ひさこ 絵:黒井 健
「もみじちゃんとチュウ」作・絵:村上 康成
「くまくんのあき どんぐりひろい」作:なとり ちづ 絵:おおとも やすお
「あきぞらさんぽ」 作・絵:えがしらみちこ
「つみつみでんしゃ」作:薫 くみこ 絵:かとうようこ
「ばけばけはっぱ」写真・文:藤本 ともひこ
の10冊を紹介しました。
どの絵本にも、身近な「秋」が登場してきます。
道端でひろった落ち葉やどんぐりを使って、絵本のように音を出してみたり、転がして遊んでみたり、イメージの世界をどんどん広げて楽しんでくださいね。
また、どんぐりや落ち葉の数をかぞえたり、色や形で仲間分けしたりすれば、ちょっとした知育にもつながりますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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