ひな祭りの準備を始めるともう春だなと思いますよね。
あちこちでひな祭りの飾りや商品、イベントがあり、おひな様や桃の花などを目にする機会も多いですよね。
うちの三歳児は目にする物端から「あれは何?」なので、もちろんひな祭りに関しても質問攻めです。
そんなうちの三歳児にも伝わるようなやさしい言葉で、長いと聞いてくれないので簡潔に説明するには!と文章を考えてみました。
その後はきっとおひな様やひし餅、桃の花全部「何?」「なんで?」がはじまることを予測して様々な物の意味を調べ、子ども向けに説明するなら…の文も用意してみました!
ひなまつりの絵本もこちらの記事で下調べ済みなので、これでひな祭りへの準備がばっちりなはず!!
ひな祭りを親子で何倍も楽しく過ごすためにも、私の調べたことがお役に立てたらと思いますのでぜひ読んでくださると嬉しいです!
目次
ひな祭りの由来(大人向け)
子ども向けの説明の前に大人が知識を深めようということで、まずは大人向けの説明から!
ひな祭り(桃の節句)とは上巳の節句と呼ばれる五節句のひとつ。もともとは三月初めの巳の日に行っており、この日は邪気に見舞われやすいと言われており、それを払うための行事でした。
平安貴族たちが紙人形に穢れを移して川に流した「流しびな」と、貴族の女の子の人形遊びである「雛遊び(ひいなあそび)」の2つが起源となっています。
「流しびな」では自らの身代わりとしての役割、雛遊びのひな人形は宮中を模した物で、上下の秩序、食事の作法、着物の着付けなどを教える役割があったと言われています。
その後人形も紙人形から豪華なひな人形へと移り変わっていき、室町時代には日にちが3月3日に変わり、今日のような女の子の厄除けとせ成長を祈る行事になりました。
日にちについては中国では3月3日に穢れをはらう行事があり、その行事と結びついたとも言われています。
上巳の節句が桃の節句と呼ばれるようになったのは、3月3日が桃の花の咲く時期であることに由来しています。
今現代も流し雛の風習が残っている地域があります。
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ひな祭りの飾りや食べ物の種類と意味
こちらではひな祭りの飾りや料理・お菓子などの種類や意味を紹介していきます。
それぞれ子ども向けの説明も付け加えていますので説明の際の参考にしていただけると嬉しいです。
ちらし寿司
散らし寿司は色とりどりで華やかであり、桃の節句に出すのにぴったりであることから定着しました。具材にもそれぞれ縁起を担いだ意味があります。
れんこん:穴があり向こうが見えることから見通しがきく
さやえんどう:豆に働く
えび:腰が曲がっても元気でいられるよう長寿
子ども向け説明
握ったお寿司や巻き寿司と同じ、酢飯の上に具材を散らして乗せたちらし寿司です。
ちらし寿司はひな祭りのある、春のお花や葉っぱと同じ色の具材を載せるからひな祭りにぴったりのお寿司です。乗せている具にも、願いが込められています。
れんこんは穴が開いてるから先がよく見えて困らないでいられますようにという願い
さやえんどうはお豆だから、まめに働くといってたくさん元気に働きますようにという願い
えびはおじいさんおばあさんの腰が曲がった様子に似てるから、おじいさんおばあさんになるまで長生き出来ますようにという願い
願いの込められたちらし寿司を食べて、いつまでも元気に幸せに暮らしましょう。
はまぐり
はまぐりの潮汁、お吸い物にしていただきます。はまぐりは同じ貝がらでないとぴったりと合わないことから夫婦円満を表すとされてきました。
子ども向け説明
この貝は、はまぐりといいます。はまぐりは同じ貝殻とでけぴったりとくっつくことが出来ます。違う貝とはくっつきません。だから、将来結婚したらその相手とずっと仲良く気持ちがくっついていられるように、はまぐりのお吸い物をたべましょう。
ひし餅
上から赤・白・緑の三色を重ねた菱形の餅。解毒作用のあるクチナシで色を付けた赤い餅、血圧低下の効果のある菱の実入りの白い餅、厄払いの意味のあるヨモギの緑の餅でそれぞれ、桃の花、残雪、春の芽吹きを表しています。ひし餅の形は心臓を表しているとも言われています。
子ども向け説明
菱形のおもちなのでひし餅と言います。上から赤・白・緑のお餅を重ねています。赤は桃の花、白は残った雪、緑は春の新しく出た木や草の芽を表しています。3月3日頃の季節の様子を表しています。
それぞれクチナシ・菱の実・ヨモギという体を元気にしてくれる草や実で色を付けています。
白酒
古来、邪気を払う桃の花を酒に浸した「桃花酒」を飲む習慣がありましたが、江戸時代頃から代わりに白酒が桃の節句に供えられるようになりました。とろりと甘いお酒。最近ではお子さん用にアルコール分のないものが売られています。
子ども向け説明
ひな祭りにお供えするお酒で白酒といいます。昔からこれを飲むと悪い物を追い払うと言われています。
ひなあられ
ひし餅から転じたものと言われています。蒸した餅米を乾燥させて炒って作ります。
関東では細長く甘い味のポン菓子、関西では丸くしょっぱい味のあられです。
子ども向け説明
ひなまつりのあられ餅(乾燥した餅米を揚げたり火で炙って作ったお菓子)というお菓子なのでひなあられと言います。
ひし餅と同じようにひな祭りの季節の様子を表した色のお餅を使ったお菓子です。
関東地方と関西地方で味や形がちがいます。
私たちの住んでいる地方では○○です。
※○に説明をいれてください。
桃の花
中国では魔除けの霊木とされており、日本でも古くから邪気を払うとされています。
季節の花でもありピンク色が素敵ですね。
桃の葉はあせもに効くとも言われ民間薬としても利用されてきました。
子ども向け説明
ひな祭りの頃きれいに咲くピンク色のお花です。
桃の花は中国や日本で昔から悪い物を寄せ付けない力のあるお花だと言われてきました。
ひな人形
流し雛や雛遊びから女の子の成長と幸せを願って飾られる人形に変化したもの。一人一人に人形を用意しその子の守りとしています。厄を身代わりに引き受ける役割もあると言われています。
子ども向け説明
ひな人形は女の子のお守りとして飾ります。悪いことや病気を代わりに引き受けてくれることもあります。
市松人形も同じ意味があります。
七段飾り
魔除けの意味がある赤い敷物を敷いています。
1段目:「内裏びな」関東では向かって右が女びな、左が男びな京都では逆になります。
(本来上座から見て左上位が基本でしたが、国際儀礼(プロコトール式)で上や右を尊重するのに習い天皇・皇后両陛下の立ち位置が右上位となったため、関東では女びな男びなの並びが反対になりました。)
左右にぼんぼり、後ろに屏風、中央に三方と桃の花飾りを飾ります。
2段目:「三人官女」向かって右から、「長柄銚子」「三方または島台」「加柄銚子」を持っています。左右の女官が白酒をつぎ、中央の女官が杯を載せます。
3段目:「五人はやし」向かって右から、「謡(うたい)」「笛」「小鼓」「大鼓」の順です。
4段目:「随臣」向かって右から、「左大臣」「右大臣」
2段目以降は1段目のおひな様に向かいあっている設定でおひな様から見た左右になっています。
5段目:「仕丁(しちょう)」向かって右から笑った顔で立傘を持っている「笑い上戸」泣いた顔で沓台(くつだい)を持っている「泣き上戸」怒った顔で台笠(だいがさ)を持っている「怒り上戸」京都では持ち物が「熊手」「ちりとり」「ほうき」となっています。五段目には向かって右端に「左近の桜」、左側に「右近の橘」を飾ります。
6段目:「お道具」は「茶道具」「火鉢」「裁縫箱」「鏡台」「長持」「たんす」など
7段目:「お道具」向かって右から「牛車」「重箱」「籠」
親王飾り
男女一対の内裏雛を飾ります。7段飾りの一段目とほぼ同じですが、左右に左近の桜と右近の橘を配置し、内裏びなそれぞれの前にひし餅を飾ります。
三段・五段飾りもあります。
市松人形
江戸時代中期に佐野川市松という上方の人気歌舞伎役者の姿を模して作られた人形が始まりと言われています。羽織姿は男の子、振り袖姿は女の子の人形です。
次女、三女などですでに家庭にひな人形があり、増やすと飾る場所に困る場合は市松人形などの人形をひな人形の代わりとする場合があります。
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祭りを子どもに伝える時のポイント
まず伝えたいのは
「女の子の成長と健康を願うお祭り」だと言うことですね。
特に自分の娘にはこのことを中心に伝えたいです。
そして何をするのか、なぜひな祭りが女の子の成長と健康を願うお祭りで、飾りにどんな意味があるのかということを話したいと思います。
歴史や由来の部分はまた別に伝えたいと思います。その場合の例文はも含めてこんな感じで伝えたいという例文を考えてみました。
3月3日は「ひな祭り」「桃の節句」といいます。
この日は女の子の成長と健康を願うお祭りです。
ひな祭りにはひな人形を飾り、ちらし寿司やひし餅、ひなあられなどを食べてお祝いします。
ひな人形は持ち主の女の子のことを守ってくれます。
ちらし寿司やひし餅、ひなあられなどは、それぞれ元気で幸せに暮らせますようにという気持ちのこもったごちそうです。
(子どもが女の子なら)
みんなでごちそうを食べて○○の健康と幸せを祈ろうね。
このお人形が○○のことを守ってくれるお人形だよ!
(子どもが男の子なら)
女の子のお祭りだけど、遠い昔は女の子だけじゃなくてみんなのお祭りだったから一緒にお祝いしようか!
と声をかけると思います。
長くなると飽きてしまい違うことに意識がいってしまうので簡潔に伝えることが大事ではないでしょうか。
人形やごちそうの詳しい意味やひなまつりの歴史はそれぞれ別に伝えていきます。
「ひな祭りの飾りの種類と意味」の段落に子ども向けの説明文も考えて載せてみましたのでそちらもご覧になってみてください!
ごちそうは食べる前や食べながら、お手伝いの出来る子なら一緒に料理を作りながら話をするのも素敵ですね。
まとめ
以上、ひな祭りの由来についてわかりやすく子どもに伝えるためのポイントをまとめてみました。
時代や地域によって形は変わるかも知れませんが、親の思いはいつも同じですね。大事な娘の成長に感謝し、健康を願う日としてこれからも伝えていきたいものです。
「女の子の成長と健康を願うお祭り」だということをまず第一に話し、大切に思っているんだよと伝えたいですね。
ひな祭りの説明を簡単に伝えたら、今度はお祝いをしながらそれぞれの意味を伝えていきたいですね。
一年で全てを伝えきれなくとも、毎年繰り返し会話をしていく中でひな祭りに親しんで大事にしていき心を伝えられたらと思っています。
ひな祭りの文化を伝え、ひな祭りをより楽しむためには絵本や紙芝居を読むことも良いですよね。
ひな祭りの絵本や紙芝居を集めた
「ひな祭りの絵本や紙芝居で人気は?2歳3歳幼児に読み聞かせたいおすすめ絵本まとめ!」という記事も書きましたので合わせて読んでくださると嬉しいです。
最後までよんでくださりありがとうございました。